ブッククラブニュース
令和8年
3月号(発達年齢ブッククラブ)
2025年2月、3月の予定
定休日は日曜、月曜、祭日です。
3月3日は46年目の開業記念日、
この日から9月末まで営業時間は
★午前10時30分〜午後6時30分(夏時間)です。
3月は20日が春分の日で休業です。
4月29日は祭日で休業します。
受け取りの方で夕方時間外に来た方は電話かピンポンで呼び出してください。
休日も事前のお電話をいただけば店を開けます。
ゆめやは零細商店ですので「昭和」の感覚でお出かけください。休業日でもたいてい在店していますので、ご遠慮なく。たまに買いものに出かけているときもありますが・・・。
46年目に入ったゆめやです
この三月三日はひなまつりでもあり、ゆめやの開業記念日でもあります。つまり今年の3月でなんと46年目。ずっとゆめやのおばさん(いまや、おばあさん)と二人でやってきました。「こんな時代によくここまでやれた!」とゆめやのおじさん(いまや、おじいさん)は感無量(Z世代はこういう言葉も知らないでしょうが、)なのです。
それもこれも、すべてブッククラブの会員になってくれた方々のおかげ。なぜそう言えるかというと、かつての会員のお子さんが結婚して、お子さんが生まれ、そのお子さんがまた、ゆめやの戸を叩いてくれています。そんな現在を考えますと「やってきてよかった!」と思えるのです。世の中は激変です。問題は山ほど起きていて、それをどう乗り越えるか、いつも考えています。まあ、会員がいなくなるまでがんばらないといけませんが、この国は、本を読ませたくない国になっているので、「いつまでやれるか?」がゆめやのかかえる問題(笑)です。ま、46年目もよろしくお付き合いのほどお願い申し上げます。
「せんたく」は大変!
私も妻も、娘たち家族も・・・毎日、毎日、たくさんの選択をしなくてはならない日々を送ってます。今日は何を着るか、今晩のおかずは魚にするか肉にするか、何を買うか、選挙では誰に、どの党に投票するか、広告の品を買うか、買わないか・・・選択だらけの毎日。今月など、来年度の配本体系はどの本を選ぶかで、ゆめやも大変な選択の時期です。
若い人の選択も大変です。どこに就職するか、どうしたら楽に稼げるか、結婚するべきか、しないでいるか。
いやいや、大人になってからの選択はもっと多くなりつぎつぎに選択を迫られるのです。・・・子どもをつくるか、つくらないか。個人病院で産むか、大病院で産むか、事があれば選択を迫られます。
子どもが生まれたら生まれたで、母乳にするかミルクにするか・・・・離乳食はつくるか、買ってくるか・お菓子は食べさせていいか、0歳児保育からか、3歳からか・・・テレビは見せていいか、youtubeは見せていいか・・・ゲームを与えていいか、習い事をさせるべきか、小学校受験はするべきか、選択は次々に目の前にやってきます。
けっきょく、みんなと同じものに
私の子どものころはあまり「選択」ということがない日常でした。
なにしろ物がない、食べ物も一定、私自身、幼稚園へ行ってませんし、小学校、中学校、高校も選ぶこともなく近いところ。大学だけは入れるところに、ようやく入った程度です。
それでも歳を追うごとに、選択することは増えてきました。いまや、どのパソコンにするか、どの病院にするか、現代人には「選択する」という大変な作業が日々横たわっています。
いまや選択すら面倒になってみんなと同じという人も出てきました。考えたうえでの選択ならいいのですが、みんなが「これを推しているから」「多くの人が選ぶから」「あのネックレスがすてきだから!」「スーツがカッコいいから」という雰囲気や見かけの良さという軽い判定で選んでしまうことが多いのです。
たしかに、世の中が複雑になって選ぶものが多すぎます。でも、じつは何を選んでいいかわからないのです。選択数は膨大になり、考えれば考えるほど選択肢が多くなるから選びようがなくなります。調べても結論はでませんし、正解は見えません。
ならば、「みんなと同じ」が安全ということになる。世の中の流れというのは、そういう何も考えない人々によってつくられて流れはじめているように思います。
変なものをつかまされたくない
そうすると数多く宣伝された目につくものばかりが選ばれるようになります。
最近のネットがそうで、何か選ぶと、次から同じもの、同じようなものが次々に出てきて、買え!買え!買え!です。買ってみて「なあーんだ、こんなものか!」と思った人もいるでしょう。選んでみたら「とんでもねぇ物だな」ということもあります。実体を良く見る目を持っていないと「つまらぬもの」を買わされたり、「とんでもないことをする人」を選んだりしてしまいます。
世の中の流れの乗って選ぶのは適切なのか・・・・とくに、日本人はその傾向が強いような気がします。汚いものを選ぶとと、あとで汚れを流す洗濯が大変になります。安易な選択は大間違いのもとになることもあるのです。気を付けよう!見ばえのよさと、うまい宣伝文句に・・・・。
私は、わからないなりにもよく調べて、考えて、見定めることが大切だと思うのです。それには、それについてよく知っている人の意見、それについて書いてあるものを聞いたり読んだりして、自分の選択眼をつくる必要があると思うのです。
とくに子どもの世代の安心を得るための選択は、大切なことですからね。誤魔化されないようにしないと。
なんにもしない時間がつくるもの
年度末に、お客さんに応対しながら思ったことです。みんな忙しく時間に追い回されてやっと配本を受け取りに来る・・・申し訳ないような、なぜそんなに急がしくなっているのか考えます。
親は忙しい!忙しい!忙しい!というが、じつは自分の頭の中で無理やり忙しさをつくっているのではないか、と思われます。
もっといえば、忙しいのがステータスだったり、誇りだったりすることもある。そういう考えが、親の価値観をつくっていくと子どもも忙しく追い立てられます。子どもにはほとんど時間の観念がないので、何かしはじめるといつまでもやるものです。
その重要な時間的余白を奪いながら、親は「これをしないと頭が良くならない!」「成績が上がらない」「ずばぬけた力を発揮するのは練習(勉強)だ!」などと煽ってしまいます。ずーっと何かで遊んでいる時間が大切なのにね。
でも大人は今の自分がいるために必要だったプロセスだけが成功の方法だったと思い込んでいます。
忙しくなる子ども・・・?
こうなると子どもはいつも忙しくなってしまいます。偏差値教育で育った親は子どもに何かさせないと不安になるというわけですが、世の中はもうそんな時から、かなりへだたったものとなっているのに気が付かない。でも、まだ赤ちゃんから始める家もある。
ベビーマッサージ・ベビーサイン・ベビースイミングから始まり、リトミックは常道、それから、なんとベビーヨガまで・・・こういうことを広告宣伝までしてやる人たちはどういう人々が知りたいものだ。赤ちゃんも忙しくなる。「していて損はないよね」「やらないよりはやった方がいいよね」という親・・・・それって本当? それもこれも「子どもを優秀にしたい」「能力のある人の育てたい。」そんな考えの積み重ねで子どもの時間は埋まっていくのです。
その生活のなかに「自分で考える時間」はあるのかないのか・・・・。
子どもたちは次に何をするか決められ。目標を決められて、ひんぱんに評価を受けながら幼少期を終わるのです。
考えなくても生活は回り、迷ったり疑ったりする前に予定が入り。失敗しそうになると失敗しないように事前に周りが調整してくれる、幼少期・・・。
そんな環境で育っていって、思春期や社会に出たときに、突然「主体性を持て」「自分で考えろ」「あなたはどうしたいの?」と言われる時代が来ます。
さて、どういうことになるか??
でも.ねえ、考えたことがない子どもは、大人になってどうやって考えるのだろう。そのとき、考えて出す答えは正解を当てることではないのです。過去に学ばされた解から、そのときの問題を解く力で正解を見つけても役に立つ解ではないでしょう。
世の中が安定しているときは、周囲の人が導いてくれるかもしれないのですが・・・。ふつうは誤りや違和感に気づかず、わからないまま迷っていき失敗し、やり直すこともできず、“考えられない人”になってしまう。世の中の流れになんとか乗っかっていくだけです。
でもね、これからは大変な時代が来ます。なにしろ物がなくなってくる。場合によっては戦争状態にもなりねない。
大変な政治を選んでしまったのですから、それもしかたがない。それを乗り越えていく子どもを育てなければなりません。そのために小さいうちから何を体験するか・・・ですよね。
迷ったり暇を持て余す幼少期が必要
でも今の子どもたちは迷う時間も退屈な時間もうまくいかない時間も何もないと思います。これは大人になってから困ることが多くなるでしょうね。
?私は「早くできるようにしない」「子どもの周りを整えすぎない」「助けすぎない」「運動も思考も未整理状態でいい」「答えが出なくていい」と思っている。もっと言えば、子どもはボーッとしていいと思う。それが、じつは考える基礎になるというわけです。
つまり、なにもしない時間(余白)が“自分で考える力”の基礎になると思っているというわけ。よく世間が言う「考えられない子が増えた」のではない。大人を含めてまわりの社会が考えなくても回るような錯覚を与える環境を作りすぎたのである。いわば、考えなくても回る環境を大人が作りすぎたから、考えずに動く若者が増えていくのである。必要なことは、つまらない効率主義を捨てて自然にまかせることなんですけどね。どのみち、この国はかなり悪くなっていく。考えないと不運なことになりそうですよ。(ニュース一部閲覧)
やれやれ、なんで私が・・・
この国ではおよそ誰が何を言っても、物事の変化や転換が起きない。それはなぜかというと、多くの人が今の世の中の流れに乗ったほうが得だという性質があるからだと思う。もうひとつの傾向は、流行り物、新しいものに弱く、すぐそれに乗っかろうとする体質。
流れが悪い方向に行っても、ひどい結果が出ても無視しながらいきつくところまで行く。 世の中の流れは、昔なら噂(うわさ)、今ならテレビやネットが肩代わりをしている。85年前、「鬼畜米英」「挙国一致」などと言われた世の中の流れがあった。それに乗らないと何をされるかわからないから言われるままに乗っていく。乗らない人間をバカにしたり、いじめたりする。子どものいじめがなくならないのは、親が「違い」を認める気持ちがないからで、その親の子もその考えを受け継いで、考えや行動がちがう友人をいじめるわけだ。これが、あの戦争を続けていた。
この国では現代でも「同じことが、平気で行われる」。だから流れを作った方が勝ちという気持ちが起こって、マスコミやネットを使ってどんどん流れをつくり、「乗ってこない人間はおかしい!」という風潮をつくろうとするわけだ。
デジタル化
46年前、世の中の流れはデジタル化で、インターネット社会に向けていろいろな動きが始まった。子どもの世界ではゲームである。ちょうどファミコンができて「スーパーマリオ」や「ファイナルファンタジー」の人気が高まった。もう「これからはデジタル!」と大騒ぎ。「これは、ちょっと思考力や疑問を持つ力がなくなって危ないな」と感じて、本屋を始めた年である。1980年の3月3日だ。
以後は、ずっと、そうした世の中の流れとの対決でやってきた40数年だった。ところが、2021年度から学校の勉強にクロムブックが導入され、順次、2025年まで全国に広がる「世の中の流れ」となり、表立った批判も反対もない。そして、たった数年で問題も浮かび上がってきた。ところが、この国はイケイケドンドンである。学校の外はスマホ全盛で誰も頭への影響を疑問視していない。先月の選挙は若者が多く投票したというが、なんのことはない。真珠のネックレスがすてき! ブルースーツがかっこいい!と見た目の推し活投票で、選挙始まって以来の政策無視の投票結果だった。これが軍国主義や徴兵令の復活につながるとは思っていない。
先進国は気がついた!
ところが、フィンランド、オーストラリア、デンマーク、ドイツなどはクロムブック型の学習が大きなマイナス面を持っているのに気づき、早々に紙の教科書に戻しつつある。スウェーデンなどは、少年少女の犯罪や生活の乱れがともなったこともあり、急きょ、電子教科書から紙に戻しつつある。
思考力や判断力の低下が起きたのだ。約1億ユーロという巨額の予算を投じ、タブレット端末を減らして「紙の教科書」を復活させるという決定をして実行している。じつは日本でも同じことが起きているのだが、だれも気にしない。
行きつくところまでいかないとわからない国民らしい。
まあ、それは仕方がない。85年前も戦争を進めるキャンペーンにずっと乗り続けてきた国民だ。その体質はまったく変わっていない。特攻隊状態でもわからず、上が「戦いは終わりです」と言ってようやく気が付くというテイタラクでしたから、すべて同じように進んでいきつくところまでいかないとダメなんでしょう。 電子教科書をやめた国が指摘していることは、①十年以上にわたるデジタル教育で、学力低下と集中力の欠如が深刻化、②スクリーンは学習を阻害する」という理由を3つ(光るスクリーンでの読みは脳への「認知負荷」が大きく学習を阻害・画面を上下に動かすスクロールが脳の記憶操作を無駄に消費 ③紙に比べて情報を把握しにくく、記憶の定着下げる、・・・結果・・・ブルーライトやデバイスの影響が、深い思考を妨害し、表面的な情報処理しかできない脳を作るリスクがあるという結果となった(スウェーデンの調査)。
いくら言っても、この国では無駄な話なのだが、だれも言わないから、時間の無駄を承知で言おうと思った。
で、場を探して、今月、市議会の公聴会で提案した上記内容を話すこととなった。国会もいいが(笑)、国会の後ろには、それで儲かっている企業がいるからなぁ。やれやれ、なんでこんな儲かってもいない絵本屋がそんなことまで言わねばならぬか! この国はおかしい。
2025年度全課程修了者のみなさんへ
今月は小学生のブッククラブも修了の時期。修了者欄に十年以上の長い間、お便りをやりとりし、あるいは毎月お会いした方々のお名前が出るとなんとなく別れがたいものがあります。
いまやサブカル全盛・youtubeスマホの影響、そんな中をここまで残ってくれた!のは、もはや驚き以外の何物でもありません。なにしろ、この国の流れは、本を読ませない方向に向かってますし、ものを考えさせない方にも向かってます。考える人、疑問を持つ人を減らしたい意図があるようです。流れに乗る親は、本を読むなんて良い学校にいけなくなると、子どもから読書を取り上げるくらいの勢いです。文科政策の背後にカルト宗教がいるかもしれませんが、国民はなかなか気が付かないような仕組みが長い間仕組まれたようです。おそらく、あと十年以内に、この流れも破綻するのでしょう。でも、きっと誰も責任を取りません。乗せられた方が悪いということになるのがこの国の常です。
よく半数が残ってくれたと思います
そんな中、今年は入学時の会員の45%がここまで残ってくれました。ここに記した修了者には心よりお礼申し上げます。これからはどんどん少なるでしょう。少子化とデジタル問題で激減というわけです。でもここまでゆめやはなんとか、幸運に恵まれてなんとか続けてこられました。残った方々は、それなりの力があると思います!
ご家庭の環境が良く、親御さんの子育ての方針が良い方々の結果です。この時代ではふつうに本を読んでいる子どもの数もそう多くはないのです。数年前に比べて修了者の数はかなり減ってしまっていますが、・・・楽で便利なほうに人が流れるのはしかたがないことだと思います。低・中学年のみんな・・・読書挫折せずにがんばれ!
ゆめやの四十六年を見てきて、本を読んできた人はおかしな人生を歩まないという結果が出ていることだけは言えます。このところ、かつての会員が結婚してお子さんを連れてまたやってきています。その方々と話していて思うのは、テレビで見られるようなトッピな生き方やファッションをしている人がまったくいないのです。会員の名前をご覧ください。キラキラネームのお子さんはいませんでしょ。世の中は、以前と違い、表面上でもまっとうでない考えや狂気に満ち溢れていますが、それを乗り越えてがんばるよりありません。
ここまで読めれば大人の本はもう目と鼻の先。卒業しても、「その後」をぜひお知らせください。がんばって!! その修了者が下の表(WEBでは削除)にある皆さんです。これまでのご愛顧に心より感謝申し上げます。
(ゆめやが存在する限りはですが・いやほんと、これからの時代、何が起こるかわかりません、消えていたらごめんなさい・なにしろ少子化のうえに、読書する子どもたちは激減ですから・・・・)。
(2026年3月号ニュース・新聞本文一部閲覧)

