ブッククラブニュース
令和6年
2月号(発達年齢ブッククラブ)

2024年2月の予定

定休日は日曜、月曜、祝祭日です。
 2月の定休・臨時休業のスケジュール 23日は祝祭日休業です。
 時間外受け取りは事前にお電話ください。
 外出していないかぎりOKです。また前日のご連絡なら在店します。
通常日の営業時間は午前10時30分〜午後6時 まだ冬時間です。
 受け取りの方で午後6時以降に来てしまった方は電話かピンポンで呼び出してください。たいてい在店していますので店を開けます。
 まずは遠慮なく。なにしろゆめやは企業(会社ではありません)零細商店ですので「昭和」の感覚でお出かけください。
 まずは遠慮なく。

怖いものを知る

 子どもが小さいころ、親はいろいろなものを見せるためにお祭りや劇、行事を見せに行く。我が家もいろんなものを見せた。
 二月はもちろん節分会だ。鬼たちがいる神社へお参りに行き、その帰りには食べ物屋さんに寄って楽しむ。長女が3歳のとき、帰りにおそば屋さんに入った。ツルツル食べていると、突然、数人の鬼が店に入ってきて客を脅しまくる。
 大人は笑って対応するが、子どもはそうはいかない。大泣きしたり、パニックを起こして固まったり、まあ、それも年中行事でもある。しかし、3歳の長女は、鬼の恐ろしさに仰天して、泣き叫ぶこと、ただごとではなかった。かなり怖かったのだろう。泣き止まないので、抱いたまま帰宅するよりなかった、

怖いものがいると・・・

 だが一方で、現代では、「子どもには怖いものを見せない方がいい」という意見がある。心理的な異常を起こすようになると困るというりくつがあるらしい。
 私が子どものころは、よく怖いものを見たり見せられたりした。お墓参りに行けば寺では地獄絵図を子どもに見せ、「悪いことをすると、こういうところに連れていかれ、鬼に痛い目にあわされるのだよ。」という話がされる。
 見せられた地獄絵は、そりゃあ怖いシーンがいっぱいで、寝ようとするときにそのシーンが浮かんだりする。
 さらに、私の世代の祖母や父は戦争の経験者だから、空襲の悲惨なシーンの話なども寝物語によくしてくれたものだ。画像ではないから大きなインパクトはなかったが、命にかかわるエピソードだから頭にこびりつく。子ども心でも、なんとなく悲しくなって泣きたくなるような話はいくつも体験した。小さい子にはわからないから、けっきょく鬼とか地獄とか直接怖さを見せてくれるものがあったのだろう。この効果は、目には見えないが大きなものがあるように思う。

最近は・・・

 ところが、いつのころからか、「子どもに怖いものを見せるのはよくない」という風潮が広まり始めた。30年か40年くらい前からだと思う。親たちもそういう体験が薄れてきている世代で、なんでも自由にして、個性的になればいいという育て方が主流になってきたころだ。
 まあ、それはそれでいいのだが、世の中を見ていると、楽しい体験だけ、快い経験だけした来た子どもがとんでもない残酷な事件を起こしたりする。
 死刑判決の出た京アニの犯人、甲府の19歳の特定少年の犯罪を見ていても、「こんなことをすれば地獄に落ちる」という発想はない。
 かれらの幼児期は、どんな話や媒体を見たり聞いたりしてきたのだろうと思う。
 そこまで凶悪ではない連中の非行やアンモラルな犯罪を見ていても、楽しいことだけしていたいという安直な動機が原因の事件ばかりだ。
 怖いもの知らずの人・・・こういう人たちは怖い。かれらみたいな人間が起こす、事件・事故での心と行動の関係を昔の人はよく知っていて、それを止めるために節分の鬼や地獄の話を小さい子にしたのではないかと思ったりする。

鬼になる

 節分の鬼に怯(おび)えて大泣きした長女は、いま二人の子の母親になったが、鬼以上に子どもたちを叱る(笑)。
 子どもたちが、生活習慣や言葉遣いや礼儀を守らねば、コワい顔と叱責があるので、けっきょく「したい放題」はできなくなる。これは、私も娘にたちにやってきた「鬼の所業」であり、それを娘たちは、そのまま受け継いで自分の子どもにやっているだけである。
 やさしい親、ものわかりの良い親は外見はいいが、子どもに舐められて、あとで手痛いことをされるかもしれない。もちろん、虐待のような文字通りの鬼親になったら、子どもも鬼の諸行を始めるので、適度な鬼にならないといけないが、子どもにとって成長するためにも鬼の怖さは知る必要があると思う。(ニュース一部閲覧)

読み聞かせについて⑨ 4歳〜

 4歳になると周囲をきちんと感じ取ることができると同時に自分は自分という自立心も急に育ちます。
 家族関係がわかるだけでなく、自分が所属している組織がどういうものであるかがわかります。その中で自分を自立させる力が出るのですから。これはものすごい成長です。当然、反抗期にもなります。でも、これが育たないと、やがて社会人になって、周囲と自分という感覚がつかめずに浮遊感覚しか持てない人間になるという指摘もあります。だから、所属する集団や家族の存在を感じる力の成長は重要でしょう。
 でも、グループやメンバーを意識するだけでは大人になったときに困りますから、そこで自分はどういうふうな考えで行動するか模範を示す必要もあります。
 4歳でその代表の本は「スイミー」や「からすのぱんやさん」です。スイミーは自分たちを困らせる大魚を小魚を集めて戦いを挑む話です。これは必要なことですね。これが育たなかったので現代の政治や組織への考えが未熟なままの国になっている現状があります。「からすのぱんやさん」は家が困った状態を頭で切り抜ける子どもたちの知恵と努力が描かれる本です。これも冷たい企業社会から地域社会を救う知恵と努力の話として将来に向けて使える本かもしれません。社会性を育てるのに必要なテーマですね。

大人から見ればわけのわからない反抗も・・・・

 自分に対する意識が高まるということは逆に周囲への反抗もともないます。4歳くらいの反抗は、反抗といってもほとんどが口ごたえ程度で、行動には出ません。
 もちろん、ツムジを曲げる子もいます。自我が出て、大人や組織のルールとのズレを感じる年ごろですからね・・・反抗を繰り返して、じょじょに世の中に慣れていくものですが、きちんとルールを教えないと大きくなってモラルがない人間になると困るので、見守る対応が大切です。
 親が先回りして、やってしまったり、代弁したりしますが、・・・これでは社会性は出ません。放任はもっとまずい。自分勝手とか増長する状態も困ります。現代社会では、子どもを注意する人が少なくなっているので、傍若無人なことをやり、ルールが学べない子が育ちます。そうなると大変・・・学級崩壊の原因はみんなこれです。
 だから、この確立期に自立はどういうふうに大変か、身勝手をするとどうなるかを教える必要はありますね。そのための本は何冊も用意してます。段階に応じて配本しますので、その一冊から学ばせてください。

自立・親離れの本も年齢に合わせて

 4歳は成長ではとても重要な時期です。うまく反抗と付き合って自主性を高める、社会性を身につける・・・。やはり、自我と周囲の葛藤は体験したほうがいいです。そうすれば、自分がどの位置にいるかも分かってきます。相手を考える力も生まれてきますからね。 この時期の読み聞かせは、以上のこと考慮して組んであります。長い話も多くなりますが、4歳過ぎれば、深いテーマで長いお話でも子どもは聞き取る力も出てきています。
 こういう本は4歳から7歳くらいまでに読む体験が必要だと思われます。
 配本では月齢・性差を考慮して順次配本に入れています。家出する内容がテーマ、親から離れて行動する物語・・・自分を意識するには物語は重要な役目を発揮します。ぜひ、読み聞かせで自立を応援してあげてください。

Dr.Sawadaの🍓通信

原始反射

 空腹感や満腹感は。かなり複雑な脳の働きで成り立っている感覚なので、赤ちゃんが空腹や満腹を態度で示すようになるのは、生後3ケ月過ぎです。それまでは、前述のようにミルクであれ、母乳であれ、与えられた乳を反射的にしか飲むことはできません。
 ですから、乳房をふくませることを前提にすれば、「お腹が空いた」「おしりの汚れ」などを泣く原因として考える必要はないでしょう。
 ただひとつ、親が「空腹のサイン」と考えてしまいがちな赤ちゃんのしぐさがあります。口元の動きです。赤ちゃんは、生まれてから数か月「原始反射」と呼ばれる反射的な反応表現の機能を口の周りにしっかり、そろえています。たとえば、ほっぺに指先で触ると乳首だと錯覚して、その方に顔を向ける行動です。「探り反射」といいます。唇に触れると無差別に吸い付きます。どちらも空腹とは無関係で、ほっぺやくちびるに何かが触れると起こる反射行為です。でも、この行動でも親は「赤ちゃんがオッパイを欲しがっているんだ!」と考えてしまいがちです。これは「オッパイが足りないサイン」ではありませんから、間違いないでくださいね。 (続く)
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 赤ちゃんの行動は多くの親にはよくわからないことが多い。親になっても、それまで子育ての豊富な体験があるわけではないので、ついついその時の状況に応じてなんとかしようと試みるだけだ。昔は年長者で体験豊富な人がアドバイスをくれたが、いまではスマホ引きで逃れる親も多いことだろう。SNSのアドバイスは問題が起きないようにどうでもいいような結論ばかり・・・まあ未熟さは同じなので、参考程度なら十分だが・・・・(ゆめや)。
 変化というのは混乱のもとなので、状況に合わせて変えることをしないできた。これはバブルのときもそうだったし、バブル崩壊の時もそうだった。

40年続いたブッククラブだが

 ブッククラブには40年前からおつきあいしている人が現在もかなりの数いるが、じつは40年前の開始のときから現在まで会費も送料もまったく変化がないことに気がついているひともいるかもしれない。現在の会員でも10年前から、システムに変化がないことはおわかりだと思う。
 ところが昨年からの物価高だ。これは異常で便乗値上げも多いがゆめやの関係では紙代の高騰、送料の値上げが多く、変化をしないつもりで我慢をしていてもかなりの圧迫を感じている。本は利益率が少ない商品だ。手間暇かけて売るものではない。
 いったい、この国は何を考えているのだろう。防衛費に43兆円も使うのに・・・・生活関連は値上げ。値上げ分が税金として取るのだからよだれが垂れる人もたしかにいるだろうが。これは、どうも弱いものイジメとしか思えない。

配本希望の方をご紹介ください

 ご住所とお名前を教えていただけば、こちらから左のような案内をお送りいたします。またお申し込みがあれば、過去一年間のニュース・新聞のバックナンバーも同送して目を通していただくようにお送りいたします。
 ご紹介でなりたっているブッククラブですので、関心のある方をお誘いくださるとありがたいです。よろしくお願い申し上げます。
 なるべくまっとうな子育てで行こうという方を多くしたいと思っています。いまはかなりそれがやりづらい世の中ですから・・・・。ネットでの募集やデジタル申し込みなどは一切していません。
 ご承知のように配本プログラムはすべて個別で性別・季節対応・兄弟姉妹対応などけっこう複雑に対応して構成されます。
 読み聞かせができる方ならば、満足のいく結果が得られると思います。
 ご承知のように宣伝しないで実績だけで集めて来たブッククラブです。個別にきちんとした対応は致します。



(2024年2月号ニュース・新聞本文一部閲覧)

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