ブッククラブニュース
令和5年
9月号(発達年齢ブッククラブ)

2023年9月〜10月の予定

定休日は日曜、月曜、祝祭日です。
9月は棚卸で22、23,24日が休みです。
10月は定休日(日・月)以外は臨時休業はありません。
 (通常日はいずれもいつもどおりの営業です)
 時間外受け取りは事前にお電話ください。
 外出していないかぎりOKです。また前日のご連絡なら在店できます。
通常日の営業時間は午前10時30分〜午後6時30分
 受け取りの方で午後6時半以降の方は電話かピンポンで呼び出しを!!

配本プログラム関連のご連絡は

●ブッククラブでは生年月日が登録番号です。プログラムに関連したこと(お手持ちの本との重複や入れ替えなど)で、プログラム関係でご連絡いただく場合(FAX・振替通信欄・メール)には、お子様の生年月日をお知らせください。
 (例・ 武田勝頼 天文15年7月7日→15460707のどちらでもかまいません)
●また、私どもの電話はナンバーディスプレイがないタダのイエ電です。電話に顧客登録ができませんので、お電話の際は、先にお名前をお名乗りください。最近はスマホの普及で、電話をかけるときに名前を名乗らない習慣ができていると思いますが、「新潟・春日山の上杉謙信の母ですが・・・」というふうにおところとおなまえをお願いします。

ご実家払いの会員と外国会員の方に

 通常、お振り替え用紙には右のように通信欄があり、それで住所変更などのお知らせやおたよりをいただいています。
 ご実家払いの方にはありませんので、ご面倒でも、たまには読み聞かせの状況などのご連絡をいただきたいと思います。
 通信欄は左のようにあまり文が書けませんが、かんたんなおたよりやご連絡などにはじゅうぶんなスペースだと思います。ご利用ください。必ずハガキで返信を差し上げます。
 お支払いがご実家の場合、振り込み・振替にはハガキで返信しておりますが、会員ご本人とのつながりが希薄になってしまっています。
 恐れ入りますが、必要なご連絡、あるいは問い合わせは、メール、手紙、ハガキ、FAX、電話でお願いしたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

再び残暑お見舞い申し上げます

 あきらかに温暖化の影響がいちじるしくなってきた夏、いずれ日本は「四季がある国」とは表現できずに二季だけの国になるでしょうね。海水温が上がる、大気中に熱排気が大量に・・・・これでは40度どころか50度になる時代も遠くないかもしれません。これは必ずそうなります。なぜなら、楽で便利に慣れた人々がいまの消費生活をやめられないからです。やめるときは悲劇的な惨状になった後です。夢と希望の多くは楽で便利なものを求めます。我慢とか抑制は「悪」と見る風潮が蔓延してます。学校の先生は二言目には「夢を持って」「希望を抱いて」と言いますが、その結果が膨大な消費社会をつくったこともあながちまちがいとはいえないでしょう。その結果は「楽」で「便利」の追求ですから。
 これは行きつくところまでいくでしょう。もはや「節約」や「抑制」は「悪」とみなされていますからね。もう手遅れです。

子どもたちの未来は

 車が出す排気ガスと家々から出るエアコンの外排気・・・これだけでもう世界中の気温は上がります。
 60年前の日本を考えられる人が減ってきていますよね。そのころ夏の気温が暑い中部地方でも35度になる日はわずかで、熱帯夜という感じはほとんどなかったのです。そのことをみんな老人たちは忘れて、高度経済成長やバブルの夢を見て、いまだに再来を望んでいる人も多いです。年金が尽きたときに、かれらは「嗚呼!」と思うでしょうが、あのころの涼しかった夏がこの暑い夏になっているのが経済成長やバブル後遺症だとは気が付かないでしょう。
 つまり、これは、欲がつくりだした温暖化でもあるわけです。
 いま老人たちの子どもが新築の家を建てています。一部屋ごとにエアコンを入れるので小さい家でも4機、5機と室外機が並びます。で、オール外排気。日よけに落葉樹を植えません。落ち葉の処理が面倒なので、コンクリートで駐車スペースを埋めます。すると隣の家は暑くなるので、こちらも対抗して室外機を増やす。またそっちに向けて外排気。
 これと同じ悪循環が日本全体で起きているわけです。世界でもですね。温暖化にならないわけがありません。で、その原動力は電気ですが、これが原発依存を高めています。原発の核燃料を冷やすのは水です。この二次冷却水が海に流れます。二次と言いましたが一次冷却水は直接、核燃料(たとえばデブリ)に触れたものですからごまかさない限り流せません。でも二次冷却水は高温でも海に流せますから、世界中の原発から流れ出る水で海は高温になるわけです。科学の発達が夢と希望を与えていた時代は終わりつつあるのです。(2023・Sep 一部閲覧)

言葉の言い換えには注意!

 現代は「活字離れ!」というのはまったくの見当違いで、おそらく歴史上、これほど大量に人が活字(字・文)に触れる時代はなかっただろう。それを言うなら「本離れ」「長文離れ」というべきで、現代人は大人から子どもまで、毎日毎日、大量の「字」、あるいは文字付の「映像」「イラスト」に接している。だが、それが知的想像力を押し上げるかというと、はなはだ疑わしいものがあり、読むというより「見る」、「感じる」で終わってしまうようだ。考えたり、疑問を持ったりすることは少ない。
 もっと言えば情報に目を通すだけで(それも大量だから一部だけ、自分の好みだけ)で、ただただ情報に流されていくというわけ。もっとも、それは物を考えないというだけで、たいしたことではない。

言葉の持つ印象での操作

 しかし、その中で、こちらが気がつかないうちに「考えさせない力」が働いていることがある。
 これは、ひじょうに怖い。製品のCMで「限りなく嘘に近い言葉」を使って消費者を騙して売りつける宣伝番組と同じだ。これが教育やメディアで使われるとさらに怖いことになる。マインドコントロールみたいなものになりますからね。
 言葉を変えることによって、違う印象を持たせることができれば、誘導していくこともできるようになる。
 例えば8月15日は「終戦記念日」と名付けられているが、これだと何となく戦争が「自然に終わった」感じがする。正確には「敗戦記念日」だと思うが、敗戦と言うと責任が問われるので「終戦」と言い換えたわけだ。こういう言い換えが戦時中はもっとひどくて「撤退」という言葉を使うのは禁止。「転進」と言い換えた。「転進」というと何となく右か左に進路を変えて進むという、あまり問題のないイメージになる。実際は敗けて退いていくことなのだが・・・・ごまかすために言い換えたわけだ。
 こういうふうに事実をごまかしたり、嫌な感じを薄めたりするのに「言い換え」は伝統的に使われている。「非行少年」を「やんちゃ」と言ったり、「暴力団」を「やーさん」などと言うと親近感さえ湧いてしまうではないか(笑)。強姦を不同意性交というとなんとなくインパクトがないと思うのは私だけだろうか。よく考えないと本当のことを見失ってしまうことにもなりかねない。 「不登校」というと自己責任ぽいが、「学校拒否」と言うと自発的な感じになる。マスコミなどによる、こういう言い換えは日常茶飯事で、最近は情報洪水の中でゴロゴロ出てくる。これでは言い換えの向こう側を見抜いて本質を見るのは容易ではない。

言い換えはごまかすため

 例えば、最近話題の「処理水」。汚染水とは絶対言わない。汚染水と言えば汚れている水とだれもが感じる。そこで「処理水」と言い換える。これなら核種除去機ALPSで処理した水。「アルプスで処理」と来れば飲んでおいしい天然水のイメージ。さらにうまくごまかせる。害の少ないトリチウムは取り除けないので残ってはいるが薄めれば無害・・・というイメージも売りとなる。みんなが安心するような言葉換え。ほんとうに他の放射性物質が取り除かれているかはわからない。トリチウムだけ残っている感じがするように「言い換え」の言葉は力を発揮する。
 さらに、知られては困ることは外国語=カタカナ英語に言い換える。個人情報集積カードではまずいので、「マイナンバーカード」、個人事業主締め付け制度ではまずいので「インボイス制度」・・・・どこまでも言い換えで、すぐわからないように、また聞こえがいいようにしていく。庶民が150年前から外来語に弱いのをエリートたちはちゃんと知っている。

日本人の体質でもある

 でも、言い換える方も無意識に受け取る方も日本人の昔からの体質のような気もする。言い換えはいま始まったことではないからだ。地名で悪い字が使われているのを好字二字にするという命令が1300年も前に出た。東京都は昔はムサシの国と言い、「無邪志」とか「胸刺」の字が当てられていた。この字は不毛で殺伐とした感じなので、感じのいい漢字二字の「武蔵」に変えた。かなり無理筋の熟語読みなのにねぇ。
 ネットサーフィンだけで言葉を読んでいると、大きな力で言葉の魔法をかけてくる相手が見抜けなくなる。しっかり、まともな本を読んで、見抜く力を蓄えようではありませんか。(新聞一部閲覧)

嫁姑戦争はなくなったが・・・

 最近、ブッククラブ新規会員は、かつての会員のお子さんの子ども、つまりお孫さんの世代となりました。つまり申し込みの際の「紹介者」が「おばあちゃん」というわけです。その「おばあちゃん」から申し込みの時に電話をいただいたりすると長いおつきあいなので、遠距離にも関わらず長電話になってしまうことよくあります。宣伝もしないでやってきても、43年経つとこういう現象が起こるんですね。
 ただし、若い世代の親の自発的な入会は激減状態で、最近は「トホホ!」と感じています。若い親世代は読み聞かせより楽で便利なデジタル(DVDかけ流しやスマホの読み聞かせアプリ)へ向かっているのでしょう。まあ、それはそれでいい。なにごともそれなりの結果は出ます。

親の少年少女時代の体験

 で、その新規申し込みの話です。元会員のおばあちゃんから申し込みがあると全部受け付けるかというとそういうことはないのが、ゆめやの「意地悪」なところです(笑)。
 娘さんなら100%受け付ける。でも、息子さんのお子さんの場合は、「お嫁さんに確認を取ってから始めるかどうか決めてください」と必ず言うのです。この手続きをすると80%はお嫁さんは断るらしく、20%くらいしか配本を始めません。ゆめやは、こういう方々に無理に薦める気は毛頭ありません。子ども時代の体験が大人になったときの価値観をつくると思っていますから、漫画漬け、アニメ漬けの子が大人になって、まっとうな本の価値がわかるようになるとは思えません。大人になってからの説明説得はほとんど効果がありません。だから無視、除外するよりないのです。親がガチャになると世代連鎖が起きるのですが、80%がそうだということは、この国の未来は暗いです。ただこの20%の方々は、小さいころ読み聞かせを受けたり、本の重要性を少女時代にすでに体験した人ですから、これはゆめやが説明する必要もないということです。

多様な世の中になってますから

 結婚は価値観が合うからするというものではありません。また子育ての大部分は母親に負うところが多いわけです。この意味では子どもにとって母親がどういう親かで、かなりの未来が決まるということでしょう。母親が幼少期に読み聞かせ体験を受けなければ、絵本を当然のものとして受け入れないでしょう。姑がいくら「良いものだから・・・」と薦めてもアニメや漫画だけで育った嫁にはそうそう響かないと思います。また、中にはやたらと早めの教育に心酔の人もいます。人は多種多様です。なにしろ子どもの頃の環境体験は一個人の性格・人格を決めてしまいますからね。こういうことで例外や反面教師の人が出てくることはひじょうに少ないのです。幼少の環境が重要というのはそういうことです。

危うきに近寄らず

 自分が体験してきたことを自分の子どもに同じように行うのは世の中の習いで、これは良くも悪くも親子の関係となるわけです。良い親なら成育環境が整って、まっとうな大人に成長していくわけだし、悪い面では親ガチャといわれているように、親がその親から受けた悪い仕打ちをまた子どもにしてしまい、子どもがダメになるというケースになるのです。最近、目立ちますね。でも、「これがいいのだ!」と主張して相手を説得しても、この時代は良い結果は出ません。価値観の違いで、つまらぬ嫁姑戦争が始まるだけ損だと思います。何にしても戦争は犠牲がつきものになるのでやめましょう(笑)。
 いまの若い人(Z世代はなおさら)たちは、「自由であること」、「干渉されないこと」、「自分の考えでやること」が生活の基本で、なかなか他人の言うことは聞きません。
 昔のように嫁・姑の同居がほとんどない時代です。当たり障りなく、お互いに意見をぶつけないで行くのが今時(いまどき)流であることはまちがいないと思われます。無理をすれば道理が引っ込みますから、ここはひとつおだやかに!
 ジジババは道理を持ちつつ、見守るよりないのです。若い人は過去からの学習ができないだけです。本来は伝達があっていろいろ考えながら新たな価値観や生活様式を生むのが若い人の生き方ですが、もはやそれは期待できません。過去からは学ばないのです。それぞれが勝手に「これで行く!」となれば、もうこの国は混乱しかないでしょう。残念ですが。(ニュース一部閲覧)

教育の成果はすごいね!

 最近、新聞をスミからスミまで読まなくなった。
 以前は、政治記事、社会記事を中心に読んだが、どうも垂れ流し公報そのままという感じがしている。で、そこは飛ばす。読むのは、署名記事や個人的な意見。
 そういう文の中で、とくに「おもしろさ」を感じるのは、なんと言っても「投書」だ。ストンと個人の意見が出てくるからひじょうにおもしろい。
 以前にも載せたが、私の取っている地方紙は投書欄に大人欄と子ども欄があって、子ども欄の意見はハッとさせられる視点のものや子どもらしく、くったくのない意見などがあって読んでいて楽しい。書くことは思考力の訓練にもなるので、ぜひ、お子さんたちには書くことに挑戦してもらいたいものだ。文を書けばいい考えも出る。
 今回、挙げた右の投書は高校生のもので、この文章は男子っぽいが、名前から見ると女子らしい。だから、なおさらおもしろかった。

立て板に水のゲーム理論

 最初の段落◇学校に行く目的・・・・なるほど、現代の子どもは、かなり複雑な人間関係の中を泳いで来ていて「大変だなぁ」と思わざるを得ない。なるほど、そういう中で相手とうまくやる術を身に着けていくのは大切なことだと納得だ。
 だが次の段落◇時に・・・、で、おどろきの発想が出てきた。人間関係をゲーム理論で考え、うまくやる方法で相手を「攻略する」! すごい。
 うーん、どういう戦法を駆使して数分で自分を無視する友を攻略したのだろう。これは孫子もアッと驚く兵法だ。
 人と仲良くなる、友好的な関係を築くのに作戦とか攻略法を使い、しくじったらそれを経験値にする・・・こっちは諸葛孔明も絶賛するほどの考えである。
 まるでドラゴン退治のゲームに挑むゲーマーの戦略である。あらゆるアイテムをゲットして、難関を突破していく。一秒間にコントローラーボタンを数度打つ技術や失敗したらまた前の画面から攻略を始めるという失敗経験を元に上達していく戦法・・・・若いのに見事なものだ。姜維も孫?も舌を巻く女性軍師といえよう。

生きにくい時代だから

 相手を攻略する・・・なるほど、現代という人間関係分断の戦国時代にはふさわしい戦法だろう。人とのつながりが構築できるかどうかは問題ではなく相手を思い通りにするという考えはひじょうに現代的である。
 いつか企業に勤めたら、圧をかけてくる上司に対して、自分はそれに立ち向かう「勇者」という自覚を持つ・・・どうしたら、こんな考えが18歳で生まれるのだろう。まるで、「信長の野望」や「三国志」のゲームの中に入りこんで戦う軍師のようではないか。すばらしい。なるほど「勇者としての自分」を意識すれば、いかなる意地悪や策略に耐えて生き抜けるだろう。人間関係を戦いとして勝ち抜けば完全クリア、そこでゲームオーバーになるのかな。まさしく、これはゲーム理論、プログラミング理論! 一心に学んだ結果生まれた対人関係攻略プログラムだ。これなら攻略を重ねれば人の上に立てるかもしれない。  しかし、高校生がここまで考えているという暗い人間関係の時代。いつ、だれがこんな時代をつくりだしたのだろう。こういう考えが出てきたのは社会や学校がまともな世界ではなくなっているということでもある。
 たしかに、こういう世の中には悪い奴がいっぱいる。保険金詐欺の中古車販売会社のドラ息子、ハチミツ屋の悪太郎、親の七光りでしたい放題のバカ息子を攻略完了してもらいたい・・・・この若者には、こういう悪をどう倒すのか、がんばってほしいと強く思います。(新聞増ページ一部閲覧)



(2023年9月号ニュース・新聞本文一部閲覧)

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