ブロッター

ブログとツイッターを混ぜて、さらに異論、反論、オブジェクションで固めたものです。で、ブロッターというわけです。毎日書く暇も能力もないので、不定期のコメントです。

2010年秋 comment
ブロッター1 NHKがシリーズで流したハーバード大のサンデル教授の「白熱教室」。@東京大学を見たが、ただ聴衆から意見を引き出すのが上手な司会者という感じで、すぐれた解答を期待していた私には「ガクっ!」という失望感。メディアを意識した授業や講義と言うのはいかにもアメリカ的・・・弁舌で収入と地位が得られる国らしいやりかただ。刺激的なテーマを出して、人を議論に巻き込む・・・それで人気が出る。なんだかなぁ!という感じですね。本はわかりやすい文だが、哲学的問題なのにこんな軽さで、どうなんだろう?まあ、本人の知的な解答があってもなくても世界はどんどん劣化しているのだから問題解決の役には立たないが、こういうやりかでメシは食えるという見本でもある。
ブロッター2 BSフジのプライムニュースで取り上げられたオスヴァルト・シュペングラーの「西洋の没落」・・・ようやく100年を経て日本人の目に触れはじめたか!という感じ。42年前に読んだときは、日本は文化でも政治でも知性でも没落の状態になっていなかったが、いまや没落は誰も止められない!没落の速度を遅くするか、それともどんどん劣化させて没落を速めてグチャグチャの中で再生を測るか・・・それにしても評論家・西部邁はよく読破してわかっていたが、同じくコメンテーターの同志社大学(国際経済のマクロ分析)の浜矩子教授は何もわかっていなかった。本、読んで出演したのかなぁ。ざっと解説書かネットを見渡して出演したんじゃないかなぁ。そんな感じ。
ブロッター3 人気ドラマが終わって、その原作を読んでみた。なんでもブームが去ってから読むのが、私の流儀。「1Q84」は、まだ読んでいない(あまり読む気もないが)。でも、この「ゲゲゲの女房」・・・こういうものを読むと女の人のすごさを感じます。強い。すごい。我が家の女房も娘も知人の女性もみんなみんなふつうの女の人だが、サラリと人生を過ごしていくすごさがある。ジェンダーフリーだことの女の権利だことのゴタク並べている女どもを見ていると相手の男に恵まれなかった悲劇だけを感じてしまう。多くの女性は文句も言わずひたむきにしっかり生きている。あらゆる「継続」の陰に女あり。水木さんの成果の半分は奥さんの力だったわけですねぇ。しようもない男とくっつくかくっつかないか、男を見抜く力ひとつで決まるんでしょうね。
   

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