ブッククラブニュース
令和8年
7月号(発達年齢ブッククラブ)

2026年7月、8月の予定

定休日は日曜、月曜、祭日です。
夏季の営業時間は
★午前10時30分〜午後6時30分(夏時間)です。
7月は海の日の7/20が休業日ですがもともと定休日
8月14、15日がお盆休み。
9月20〜23日が臨時休業です。
 受け取りの方で時間外に来た方は電話かピンポンで呼び出してください
 休日も事前にお電話をいただけば店を開けます。
 ゆめやは零細商店ですので「昭和」の感覚でお出かけください。
 休業日でもたいてい在店していますので、ご遠慮なく。
 電話番号は、ニュースの表面に書いてあります。また事前にメールをくださればできる限り、ご指定の時間に対応できます。メールは新聞の表面にあります。買いものに出かけているときもありますが・・・そのときはごめんなさい。

暑い夏になりそうなので・・・

 欧州は独仏を中心に暑いらしい。ゆめやのある甲府の夏も暑い!がそれ以上だという。甲府は盆地特有の熱気のたまりがあるから夜も高温なのです。子どものころから暑い夏でしたが、でも20世紀後半の甲府の夏は35、36度が最高気温。それが一気に40度越えの日があるのですからたまりません。
 ドイツの友人から6月末に来たメールは「もう、日本と同じ暑さだぁ!」でした。まあ、寒冷温暖は繰り返します。平安時代なんか暖かかったようだし、江戸時代は寒かったようです。
 でも、世界中で飛行機や車が排気ガスを大量に出し、原発が常に高温水を出せば気温は上がらざるをえませんよね。
 左の写真は去年の40度オーバーを記録した店頭の温度計ですが、日陰で40度越えです。日なたなら軽く50度を越えるでしょうね。

心頭滅却すれば火もまた涼し

 まあ昔から甲府は我慢する土地柄のようです。あの織田信長が武田軍を攻めたとき、恵林寺の山門に火をかけました。
 すると門に登った快川和尚(かいせんおしょう)は、ひるむことなく「感じる気持ちをなくせば熱さなど涼しく思える」と豪語して火の中に消えました。
 こういうヤセ我慢は現代でも必要かもしれません(笑)。
 なんとか嫌なことを避けるための工夫は大切・・・我慢するのも手ですが、少し頭を使って避けること、あるいは嫌なことと戦って退治してしまうのも手です。願ってばかりいても叶(かな)わないことも多いです。まあ百の願いより、一つの実行でしょうね。暑さだけでなく、政治も人生も夢と希望だけではどうにもなりません。

文字が伝える人の行いと意味

 この快川和尚の抵抗の意味が500年経った今でも恵林寺の山門には書かれています。「滅却心頭火自涼」(心頭滅却すれば火もまた涼し)、すると500年の間に、ここを訪れた人たちが、残虐なことをやった織田軍のことやそれと戦って亡くなったお坊さんのことを考えます。
 つまり、文というものは書かれたあとに、その考えを伝えるものだということです。日本にはいたるところに碑文や掲示文があり、人が長い間、それを読んで考えるのです。
 例えば、広島平和公園には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という文が刻まれています。子どもならともかく、大人なら80年前のことを思い出し、一発の爆弾で20万人が亡くなってしまった事実に対して、こういうことは繰り返してはならないということを伝えているわけです。
 それを「戦前のことだから私はしらない。儲かればミサイルでも戦車でもなんでも売りましょう」なんてことを考えたり言ったりした人は、歴史にも言葉にも関心がなく欲だけで生きる人ということになります。つまり過去はどうでもよい、今がよければいいという考えですから、すぐに現実が破綻に向かって動くことでしょう。それだから言葉というものは、しっかり味わい、想像し、何をすればいいのかを考えさせたり願ったりする人間が残したすばらしいものだと思います。

七夕の願い

 願いといえば今月は七夕ですから、多くの子(大人も)がお願いを、お星さまにすることでしょう。昨年、ウチの二番目の孫が願ったタンザクを見ると「おこられませんように」でした。小5ですから、もう怒られるようなことは、ほとんどないのですが、きっと母親からいろいろ言われたのでしょう。
 そこで私は、「おこられたほうがいいんだよ。おこられない子のほうが、あとあと問題を起こすんだから!」といいました。周囲からチヤホヤされて好き勝手に子どもから少女時代を過ごせば、しかられない分、モラルが欠けていきます。
 でも、小5の孫はいろいろ言われるのが嫌なようで「やっぱり、おこられたくない!」というので、「悪いことをしたなら怒られてもしかたないけど、忘れた、さぼってしまった、やりたくなかった・・・なら、いいんじゃないか!大人でもそういう人がいるけれど、そういう人は、だんだん信用されなくなるからね。怒られたら我慢して聞いておけ!そうすれば次はしないようになるかもしれない。」とジジである私は言う。
 母親から叱られるのは嫌なようで、「なるべく、がんばる!」と答えました。娘たちを叱ったときの私は、こういうゆるやかな話は出来ず。孫になると気楽な注意で終わる。これもよくないかもしれないが、まあ、親、ジジババそれぞれが多角的に子どもに接するのはいいことだ。私自身も怖い父親、口うるさい母親から助けてくれたのは祖母だったことを思い出した。

夏は子どもといっしょの時間を多く

 この時代だから夏も忙しいでしょうが、親も子どもといる時間が多くなります。テーマパークや親子向けイベントに出かけるのもいいが、積み木を積む、絵を描く、粘土をこねる、砂場に山を作る、ブランコをこぐ、しゃぼん玉を飛ばす、草笛をつくる・・・・・・。こういうことは親も子どものころによくやった遊びだが、今はやらなくなった。
 大人になるまでにゲームやコンサートなど楽しいことを知るので、物足りなくておもしろくなくなっている親もいるだろう。でも、自分の子どもの遊びにつきあって、やってみると、なんだか楽しいものなのだ。いや、 なんだかというより、とても楽しい。一日中粘土をこね、長くシャボン玉を吹く。子どもが楽しいものは、実は大人も楽しいのである。
 絵を描いたり、粘土をこねたりしているときは、 「育児」なんて忘れる。 もう保護者でも保護される者でもない。同じ遊びをするともだちなのだ。
 うまくできたらほめる。ほめられていやな顔をする子どもはいない。どの子もうれしがるだろう。子どもの方も、 親の作った物を見たり、シャボン玉の飛ばし方を見て、「ママ、じょうずだね」などとほめてくれるだろう。親の方もなんとなくうれしくなるよね。これが大事なかかわりだと思う。
 素朴な道具は、親子の関係をフラットにする。こんなときは、親も思いきり楽しむことですね。

仕事を手伝わせる遊び

 他にこんなやり方もある。親の仕事を子どもに手伝わせるのもおもしろい。共同作業は仲間感覚や一体感を生み出すから家族一体。
 しつけとして教え込むというより、遊びの延長として楽しんで一緒にやる、というのが理想なんだな。
 「トム・ソーヤーの冒険」で、塀のペンキ塗りを頼まれたトムが、やたら楽しそうにペンキ塗りをして、仲間を引き込んだように。
 我が家ではいまでも孫たちに梅の漬け込みをさせたり、書類を分別させたりする。小さい子は、遊びと家事の区別はない。食器洗いは水遊びだし、洗濯物をたたむのは大きな折り紙だし、掃除だってゴミを見つける遊びだ。親が楽しそうにしていることならば、子どもは絶対にやりたがるのである。楽しくやればおもしろいし、うまくできたら報酬をあげてもいい。お金以外のね。
 我が家では上の写真のように、この時期は梅干しの色付け、乾燥が仕事となる、すこしずつつまんで食べるのもおもしろいだろうし、なによりそれが一年中、弁当箱や食膳に出れば「あたしが作ったんだ」という自負心まで生まれる。なんでもいいのでやらせてみてください。

とはいえ・・・

 もちろん子どもが洗った食器はあとで洗い直さなくてはならず、洗濯物もたたみ直さなくてはならない。それはあとでこっそり親がやればいい。
 できたことは、まずはほめる。家事を手伝うことは楽しい、ということを頭にしっかり刻むことは、その子の将来に大きな力になるはずだからである。
 すでに、「男子厨房に入らず」の時代は去り、男女、かかわらず身の回りのことは自分でしっかりやることが求められている時代だ。
 ただ、昔と違って、子どもを夢中にするものがあふれているご時世なので、きまぐれな子どもの興味を引きつけ続けるのはむずかしいが、やればできるはずなのだ。親のやり方次第で、一種の「子育て効果」は生まれるはずなのである。子どもは、親の気持ちを敏感に感じとる生き物だからやってできないことはない。どうしたらうまくできるかを考えさえることも大切。今年の夏はその練習をしてみよう。

今年の春はまいりました。以下グチです(笑)

 今春、配本表をお渡ししてから二か月くらい、大変な作業の連続で一段落したのがGW明けだったのです。多くが2年生、3年生の会員から「読めなくなっているのでグレードを落としてくれないか」とか「字の多い本が読めないので」というご連絡が来ました。
 これはいままで常に数名はいましたが、今年ほど数が多いことはなかったのです。メールでのやり取りですから一度では終わらず何回かになりますから、仕事が煩雑になりとても大変でした。(ほんとうは、営業でこういうマイナーなことを言ってはいけないらしいのですが)、事実は隠さず言うゆめやですからご勘弁を・・・。
 もちろん逆に読める子はDコースの一部を希望とか、増量してほしいというのはありましたが、その何倍ものグレードダウンや配本中断がありました。
 で、その原因をすこしずつ聞いて調べてみたのですが、youtube依存によって、長い本を読むことができなくなっているというのが多かったのです。低学年でそんなにスマホをいじっているのか!というオドロキのほうが強かったですが・・・。

定番の悪い習慣

 次は漫画・アニメ、ゲームに好みが向いているという昔ながらの現象です。これも調べていくと、早くから字が読めるようにしたために4歳〜6歳の長い物語の読み聞かせが減り、この時期の配本は自分で読めないので読みやすい漫画・アニメに移って行ってしまったというものです。あと中学年はゲーム依存の男子が多かったです。
 なんとか対処をしましたが、先行きは暗いです。
 世の中の流れに乗るのが一番ベストなことと思っている親がまだいるというのが問題ですが、もうAIも危ないという側面があることも見えているのですから世の中を信じない方がいいと思うのです。世の中の流れがおかしくても乗る、その流れが「お金優先」「戦争優先」ならあぶないじゃないですか。人は自分の考えで生きていくものです。自分が支配していると錯覚している機械やサブカルチャーで生きるのはアブナイのですが・・・。国や学校が無関心ですから、右に習え!になりますね。日本人の、「世の中の流れに乗るのがいちばん」と思う国民性はなんとかならないものでしょうか。指導者(親・教師・学校・・・)が、「流れを作っている」こともあります。親も強い意識を持たねば・・・・。

西村画伯との思い出

 「絵で読む広島の原爆」が中・高学年の配本で入ります。広島に行って原爆資料館を見た方もいられるかもしれませんが、まあ、おそろしい資料館ですよね。
 展示ではなかなか歴史やその時代の状況がわかりません。でも、この「絵で読む広島の原爆」は一家に一冊持っていてもらいたい本なので配本に組んでいます。
 絵は西村繁男さん 文が那須正幹さんです。西村さんは2年も広島に住んで生き残りの方々から話を聞き、描いたのです。じつは広島に行く直前に諏訪の亀屋旅館でご一緒させていただきました。(写真 右・西村画伯・左・私、亀屋旅館の庭で)
 亀屋旅館は、幕末の公武合体で朝廷から幕府に嫁いだ皇女和宮の宿泊所で、改築して迎えたトイレが三畳間くらいある部屋の隣で泊まったのを覚えています。たまたま西村画伯とは、生まれた年・月が同じだったもので話しやすかったことを記憶しています。朝風呂でいっしょになり「にちよういち」の話もお聞きしました。

広島での聞き書き取材

 このときにいろいろ聞いたのですが、まず原爆前や直後の写真がないので、人の話を聞いて絵を描かねばならないので広島に長期間行かねばならないとおっしゃっていました。プロというのは徹底したことをするものだなと感心せざるを得ませんでした。
 そして、1995年にできあがったのがこの絵本・・・開いて驚きました。時系列で広島の原爆前後が精密に描かれているのです。しかも、後の解説文(那須さん)がまたすばらしい。戦争を知らない私でも、しっかりその悲惨さが伝わってくる記録文でした。ぜひ時間をかけて読んでみてください。
 いま、世界は、また戦争が起きやすそうな時代に突入しています。歴史を忘れてしまった為政者が、また同じことを繰り返そうとしています。バカとしか言えない、支離滅裂な考えの政治家が出てきました。戦争はもうかる人もいるからです。

美輪明宏さんの思いと言葉

 先日、お亡くなりになった美輪明宏さんが言ってました。もしかすると、もののけ姫のモロの声で言ったのかもしれません。
 「この国には原発がズラリと並んでいるんですよ。そこに30機、40機の爆撃機が来て爆弾落としたら、長崎・広島の何十倍の爆発が起きて、何千年も住めない土地になってしまうのがわからないのかしら」
 「戦争は一部の人が儲けるためにやるけれど、大部分の人が死ぬんです。」
 長崎の原爆を体験した美輪さんが言う言葉です。重たいですね。
 さらに彼は言いました。これは覚えていた方がいいと思うのです。人は言葉で考えをつくったり変えたりしますからね。
 「戦争」という言葉をなくせばいいんです。「大量殺人」に変える。・・・これは意外と名言なんです。
 人は言葉から感情を引き出します。「うすのろ!」と言われると頭に血が上る人もいますが。「時間をかけて丁寧にやるんですね。」といえば穏やかになれます。「戦争」といえば、「しかたない!」「やらなくてはやられる!」となります。でも「大量殺人」と言えば、「そんなことはひどい」「やってはならない」となるでしょう。ぜひじっくり読んで、考えてみてください。
 いろんな重要な人が近年お亡くなりになってます。その意味で「戦後」が終わったのでしょう。いまを新しい戦前にしないためにも、まともな本を読んで、世の中の波に押し流されない考えを持ちたいものですし、子どもにも持たせたいですね。(新聞・一部閲覧)



(2026年7月号ニュース・新聞本文一部閲覧)

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