ブッククラブニュース
平成23年6月号新聞一部閲覧 追加分

緊急のお知らせ

下にご案内してあります「薮内正幸美術館」に関連する情報です。6月27日(月) 午前0:10〜0:30 【NHK総合】で、薮内さんの作品を取り扱った「カワイイの冒険」という番組が放映されます。26日深夜といったほうがいいかもしれませんが・・・。関西地域では、午前0:55〜1:15 【NHK総合】とさらに遅い時間です。冒頭にゆめやのシーンが出てきます。私もちょっとだけ登場。このシーンは、かつてNHKが制作したゆめやの番組(2008年、2009年放映)「小さな絵本屋と4つの家族」の1シーンを再度登場させています。時間的に視聴にムリがあるかもしれませんが、ひごろ顔を見せない(いつも後姿だけの)ゆめやのおじいさんの貴重な前から撮影されたシーンです。番組表はこちらにあります。ご確認ください。

読み聞かせから読書へ・・・そして・・・
A絵本の配本体系はどうなっているか・・・

自由と勝手はちがいます

 前回述べましたように読み聞かせから読書を経て、その向こうにあるものは「愚行をしないように常識を形作ること」ですが、こういう自由な時代では、じつはなかなかむずかしいことなのです。何でもありの自由がありますと、何を選ぶのも何をするのも自由です。たとえば、品のない(と一般的には思う)ラメ入りのピカピカのTシャツを子どもに着せていても、「何を選んだって親の私の自由じゃん!」と言われれば、誰も何も言えません。これは子どもに着せる服だけではなくて、何から何までそうなります。
 絵本もそうです。「カワイイものを選ぶのは自由じゃん!」・・・世の中、そういう感じで標準的なものさえ無視しています。でも、下品なTシャツが、そこの家庭の品格を表すように「自由じゃん!」で選んだ「勝手」は、子どもや家庭をそれなりに品のないものにしていくのではないでしょうか。親の底の浅い趣味や価値観で選ばれた絵本は、読み聞かせを通して子どもの心の形成に影響していきます。やはり基準は何らかの形で必要案わけですが、ここまで自由、勝手、気ままが横行すると、もう社会的にはゆめやとしては白旗を揚げるよりありません。でも、そのまま放っておけば、親の気ままさ、あるいは混乱している価値観のために、かなり気ままで混乱したものが子どもに与えられ、前回述べたように「愚行」を始める出発点になりかねません。と、いうことは、勝手さが常識をつくることなく愚行を犯す基礎をつくってしまうというわけです。やはり、「常識」をつくるものをそれなりに子どもの周辺に小さいうちから置くことが大事です。

たとえば

 ブッククラブで配本される最初の本は、この「どうぶつのおやこ」という認識絵本ですが、じつはこの本、福音館書店の注文用紙でも基本的な用紙から抜けている書籍です。以前は、売れていたのですが、今では売れなくなったのです。
 薮内正幸さんのおどろくほどリアルな細密画が、この本の特徴で、生後十ヶ月くらいの赤ちゃんが見るには最適な絵本なのですが、売れない! おそらく書店店頭で見かけた人はいないでしょう。多くの若いお母さんは、こういう絵本にかわいらしさを感じないために売れなくなっているのだと思います。赤ちゃんに与えてみれば、反応は高いのですがね。若い母親は自分自身がキャラクター商品で育っています。おそらく四十代前半くらいまで、キティちゃんやディズニーのグッズで周辺を固めてきた世代なのではないでしょうか。ひじょうに誤った形で「かわいらしさ」が身についている世代です。その人たちが、この「どうぶつのおやこ」にかわいらしさを感じる力はありません。そして、自分たちが影響を受けたものでしか赤ちゃんの感覚も図れなくなり、生後十ヶ月の子どもに不適な「かわいい絵本」を与えてしまうわけです。

適切なものを選ぶには基準があります

 選ぶには必ず基準がありますが、それが気分や勝手で選ばれるとしたらちょっと問題が出ます。絵本のばあいは、「良い本を選ぶ」という漠然とした基準がありますが、じつは良い本というものがよくわかりません。ということは、悪い本というのも定義がむずかしいです。私はやなせたかしの「アンパンマン」が良い絵本とは思いませんが、「アンパンマン」が良い絵本だという人もいます。また、マルシャークの「しずかなおはなし」を良い絵本という人がいますが、私はなんだかなと思います。たしかにかつては良い絵本だったとは思うのですが、どこかで古びたという感じがぬぐえないのです。で、ゆめやでは、「子どもの発達に合わせる」という一点に基準を設けて、絵本や児童書を選んで配本しています。「そりゃあ、誰だってそうだろう!」と思うかもしれませんが、じつは意外にそうでもありません。
 ある、権威ある?子どもの本の専門図書館が選ぶ絵本リストを見ると1960〜70年代に読まれた「名作」が並んでいます。その中には、もちろん、古びない絵本もありますが、多くは四十年もすれば内容的にも視覚的にも子どもの感性に響かない、いわゆる「かつての名作」も出てきてしまいます。そんなものが「名作だった」という理由で薦められても、こちらは困るだけです。

たとえば

 いくら良い本でも対象年齢を間違えて与えたらどうなるでしょう。例えば、ヴァージニア・リー・バートンの押しも押されもしない名作絵本「ちいさいおうち」です。そのリストにも挙げられていますが、読み聞かせが5歳に適当であっても2歳児には不適切です。しかし、リストには与える適切な年齢が示されていません。つまり、本の良し悪しは選書の重要なポイントですが、子どもの本は与える時期が一番重要なのではないでしょうか。つまり年齢対応が「基準」だと思うのです。また、この「ちいさいおうち」も微妙に現代人の感覚から見て古び始めているところがあるのです。ただ、基本的なテーマがしっかりしているためにまだまだじゅうぶん生き残れる本なのですが、親たちの感覚が、もう離れているといったほうが適切でしょうか。とにかく、この名作も親たち、子どもたちの感覚の変化のなかで、しだいに存在がむずかしいものになっているのかもしれません。

大人の本と違うのは子どもは繰り返して読む

 さて、子どもにとって(かなり大きくなっても)、所有していない本は「存在しない」のと同じです。図書館から山のように借りてきても、右の耳から左の耳に通過するだけで、内容は残りません。これは1歳児、2歳児を見ればよくわかることです。返却したものはもう頭にありません。4歳、5歳児でさえ借りてきて読んだ本は「ああ、それ知ってる」「これも知っている」というもので、内容の把握はほとんどしていません。知っているに過ぎないという多読の弊害は大人でもありますが、子どもではさらに顕著になります。子どものばあいは、その時期(月齢、年齢)に適したものを少なくてもいいから、とにかく繰り返して読むこと、本棚に置いておくことです。図書館から大量に本を借りてきて読み聞かせる親の努力に敬服はしますが、一回しか読まないとか回数が少ないようなばあいは読み聞かせないほうがいいくらいです。手当たりしだい読み聞かせればいいというものではないことがわかるでしょう。量ではなく、質なのです。

電子書籍が子どもに不適な理由

 では、電子絵本は場所も取らず何度も読めて便利ですよね。これを使ってならどうでしょう。でも、これは図書館よりさらにダメなんです。子どもは大人のように本を見ていません。本一冊を特殊なパターンで認識しているのです。電子書籍(絵本)で読み聞かせようとするママもいますが、こういう方々は人間の子どもがそういうものでは育たないということが分からないのです。
 子どもには、一冊の本を読み終えるという充実感が必要です。読了感というか「読んだ!という感覚」というか、そういう感覚が一冊の紙の本だと一目瞭然でわかるのです。1歳過ぎくらいからわかります。
 ところが、電子書籍は子どもの視界のどこかに存在するということがない。手に「本」の存在を感じることも出来ません。「読み始めたものは最後まで読め!」と訴える力に欠けるのです。千冊を超える電子書籍を電子リーダーの内部に持っていたとしても、一冊一冊が視界に入って、手にすることが出来なければ、子どもは何があるのか忘れてしまうのです。
 いや、それは大人だってそう。いくらインデックスがついていても忘れます。書棚には勝てないのですね。紙の本は、その意味でも合理的でコンパクトなものなのです。もし、電子書籍を読みこなす幼児が出てきたら、それはサルが立って歩いたくらいの出来事になるでしょう。

読み聞かせのポイント
Aまず、最初は認識絵本や動作の絵本

1) 初期の配本は

 最初に述べましたように、生後十ヶ月から(早くても九ヶ月)の絵本は物が何であるかという「認識」のための絵本や赤ちゃんがする動作の絵本がほとんどです。個人差もありますが、まだ本をかじったり、しゃぶったりする子もいるでしょう。親の手から取って放り投げて遊ぶこともします。これは、本がどのようなものかがわかっていないからで、子どもによっては1歳前半くらいまで続くことがあります。でも、だんだん本が何であるかはわかってきますので心配はいりません。1歳後半になってまだ、なめたり、かじったりする子は、まずいません。
 1歳前後の初期の配本は、まったく字も文もないもの、あるいは言葉だけのものなど読み聞かせをどうしたらよいか迷う文章構成になっています。でも、本を開いて黙っている親はいないでしょう。0歳のときに語りかけてきたように、絵本を開いていろいろ話してあげてください。ふつうの語りかけに使う言葉でいいのです。別に上手に読まなくてもいいのです。まずは、やさしく、安心感がもてればいいわけで、そういう接する時間が赤ちゃんにとって快いものになればいいわけです。ところが、この最初の「語りかけ」の試みすらできない家庭が増えているのです。0歳児を預けて働く家庭では、その時間すらないという家があります。困ったものですが、そういう育ちをした結果のサポートは保育園がしてくれるわけでも会社も社会もしてくれないわけで、子どものあり方についてはこれはもう親の自己責任です。なるべく時間をつくって関わりましょう。子どもは社会が育てるなんて嘘っぱちです。社会が子ども一人ひとりに責任を持てるわけがないでしょう。そんな、「男女共同参画」などという行政が進める労働力確保のための政策には乗らないことです。

たとえばこんな絵本

 「くだもの」というほんが、あります。いろんな果物が次々に出てきます。ページをめくってその果物について話してあげてください。とにかく、ここでは「お母さんが相手をしてくれる=本を開くこと」ということを親が意識して語りかけていただけばけっこうです。この時期は、大脳の旧皮質が発達しはじめる時期です。旧皮質は知識ではなく、自分が愛されている感覚で自己肯定感を持ったり、アイディンティティ(自分は何に属しているか、どの集団にいるか)を感じて行く時期です。最初から本の内容に関心を示す子どもはいません。覚えられるわけもありません。親が相手をしてくれる快感が「本へ向かっていく最初のきっかけ」になるというわけです。

2)開いて閉じる・・・始まって終わる

 与え始めの段階で、本の中の事柄を覚えさせようとか、本の内容について理解させようとかする方はいないと思います。
まず頭に入れておいてもらいたいのは、読み始め(語り始め)るとき、本を開き、ページを繰っていって、最後に「おしまい」という感じで本を閉じることを意識していただきたいのです。「ものには初めがあって終わりがある」ということがわかることが大切だからです。どこから読み始めてもOK、という感覚は捨ててほしいわけです。すべての本は、初めがあって終わりがあります。これは、とても数学的、論理的なことで「初め」と「終わり」を、矛盾のないスジでつながっていることが、何回か読むうちに子どもにはわかってくるのです。どこからでも、またいつからでも読み始められ、どこでも終われるものは最終的に「読書」にむすびつきません。日本人の読書が高度な方向に進めないのは、物語を追う力がなからだといわれています。スジが追えないのでは、物語は分かりません。その最初が1歳のときの読み聞かせです。ここでは、まず、本とはどういうものかということを、この時期の子どもに知ってもらいたいです。

たとえばこんな絵本

 これは、ヘレン・オクセンバリーという女性絵本作家の赤ちゃん絵本です。認識絵本のジャンルに入るのかもしれませんが、先ほど述べた「アイディンティティ(自分は何に属しているか、どの集団にいるか)」を引きずり出す適切な絵本だと思います。いくつかのシリーズがありますが、どれも自分がいて周囲があるという形のものです。赤ちゃんにとって、いままで未分離だった意識が世界を見つめることで、自分が世界から分化してくるわけです。
 でも、まあ、そういうむずかしいことは抜きにしても、その時期(つまり1歳ごろ)からは、発達に合ったものを適切に与えていけば、自然に本そのものにも慣れて行き、さらには発達自体を促すことができます。
 親になると誰しも「子どもが一歩先んじてほしい」と思います。「這えば立て、立てば歩めの親心」・・・よく言ったものですが、無理やり立たせて、無理やり歩かせたらどうなるか・・・どこかに問題を抱えることに、それも、かなり後にまで問題を残すことになりかねません。

3)初めと終わりをスジが結ぶストーリーへ

 何度も読み聞かせていくと、子どもは自然に初めと終わりの間にあるスジが矛盾なく最後まで続くことを知っていきます。これはとても大切なことです。もし、途中でイレギュラーなことがあれば、「おかしいな?」と感じる心も育っていくわけです。たとえば、左の挨拶をする絵本ですが、出会った人(動物)に「こんにちは」と挨拶をしていくのですが、もし、急に「こんばんは」になったら不思議に思うことでしょう。つまり、「何でもあり」では矛盾だらけです。きちんとスジがつながることで、物事が論理的に進むという「常識の基礎」が頭の中につくられるわけです。
 これは、本を読んでいく上で不可欠の感覚でしょう。次のページが前のページと何の脈絡もないもので展開されたら、これはもう本ではありませんからね。 ま、そんな理屈は頭の片隅に置いて、子の時期はお子さんに「本が親と子を結ぶもの」という感覚で接してください。1歳児の発達はものすごいですから、すぐに大人も楽しめるおもしろいものが配本されてきます。

たとえばこんな絵本

 たとえば、わたなべしげおさんの有名な連作・くまたくんのシリーズがあります。これも物によっては2歳近くの対応だったり、逆に1歳近くの対応だったりしますが、この挨拶を取り扱った「こんにちは」は1歳直後が効果的です。次々と出会う人(動物)と挨拶を交わしていくのは、外の世界にいる人にどのように接するかを知る適切な絵本のひとつだということができるでしょう。
 この本を読んであげると、1歳直後の子どもが、なんと何にでもお辞儀をして、挨拶をするのです。「お花さん、こんにちは」「おひさま、こんにちは」・・・・生物でも無生物でも違和感なく挨拶できるのは、まだ意識が未分離の証拠ですが、親としては見ていて、ほんとうにかわいらしい感じがします。(ニュース増ページ一部閲覧)

木のおもちゃ・開発速報

発達に応じた環境にやさしいおもちゃ

 製作を依頼した作家は南アルプス市に「メイフラワーズ」という工房を持つ柴田さんご夫妻です。いろいろお話して、相談の結果、発達年齢に合った木のおもちゃを何点か作ることになりました。その際の重要なコンセプトも固めました。
★山梨県の森の間伐材を使用して環境にやさしいものにする。
★素材・製作・企画・販売まで山梨という「ご当地」にこだわってみる。
★子どもが木の質感を手触りで感じられる廉価なものとする。
素材となる県産の間伐材は、山梨市のFSC認証取得の飯島製材所が製材するものですが、この飯島さんは、じつは長くブッククラブの会員でもあります。

● FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)とは、木材生産前提の森林と産出材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関ですが、この認証は森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、持続可能な形で生産されている森林や事業者に与えられるものです。おもちゃの素材は、FSC認証材を100%使用するようにしました。山梨県産ヒノキ(木箱はスギ)の間伐材を使用しています。
間伐は、森林の健全な育成には必要不可欠な作業ですが、木材価格の下落などにより、手をかけられなくなった森の環境悪化が深刻になっています。間伐材の有効利用により、良好な森林育成への一助となるお手伝いができればいいと考えています。
● FSCグループ認証を取得した「Kai Forestry Group」のメンバーであり、ゆめやの会員でもある「飯島製材所」が製材した木材を同じグループメンバーである「メイフラワーズ」が加工することになります。
● 今回の製作は、次世代に豊かな森林環境を残すために今を生きる大人の責任を果たそうというものです。高度な消費社会の中で商品のライフサイクルがどんどん短くなっています。おもちゃの世界も例外ではありません。次々に違う製品が世の中に登場し、そしてあっという間に消える。物品の消費は人間関係の消費にも影響していきます。プラ玩具の消費を通して子どもたちにそういう感覚をつけたくないと強く思いました。そこで、捨てることを躊躇するような存在感と、大人でも楽しむことができる魅力を備えたおもちゃを作りたくて、いくつか考案し、製作してもらいました。まず、
@仮称「ツーカム」
A仮称「コトリ」
B仮称「コロコロスイッチ」を製作しました。

@は0歳〜1歳まで対応の握ったり、つかんだりするおもちゃです。
Aは、20×18×15cmの箱にいくつかの形を入れるもの。1歳児用
Bは、ご来店の皆さんはおなじみ組み立て玩具。箱は33×29×12cmで、4歳以上が対応できます。
● いずれも贈答品(贈り物)にできる梱包も考えています。まず店頭展示しますのでご覧になってください。価格は未定ですが、皆さんが満足できる価格にしたいと思います。また、2〜3歳児用の基本的な積み木も近日開発します。

八ヶ岳山麓の訪れてみたい絵本美術館

 山梨県にはたくさんの絵本美術館があります。とくに八ヶ岳の山麓にはたくさんの絵本関係の施設があります。東京から、あるいは名古屋からでも車で二、三時間です。日本の印刷技術はすぐれているといわれますが、原画はまったく違います。はるかにきれいです。見てみればわかりますよ。一度、お子さんに原画を見せてあげてください。近隣の絵本美術館をいくつかご紹介します。とくに夏は涼しい高原地帯に点在しますので、節電の夏にはお勧めのスポットです。お子さんが小学生なら楽しめる美術館をピックアップしますので、ぜひご参考に。

@ 薮内正幸美術館

 まずは、何と言ってもブッククラブ配本で一番最初に入る「どうぶつのおやこ」を描いた薮内正幸さんの動物画を展示する「薮内正幸美術館」。所蔵する点数は、一万数千点。一人の作家が描いた点数なんですよ。薮内正幸さんは、絵を習って画家になったのではなく、すべて独学、自分の力で描いていったものです。これは、ただただスゴイ!の一言に尽きます。その枚数の多さ、全部見るには、いったい何回訪問すればいいのか!! とにかく、いずれも細密画で、本物そのままです。
 夏までの企画は子どもが楽しめる「しりとり」形式の展示。ということは、「ライオンやキリンはいないのかな?」って感じです。ヒヒなんて次に何が来るのだろう?と、思ってヒヒの隣を見ると、なにやら覆いがされた額が・・・・楽しい展示です。小学生くらいが一番楽しめる凝った展示になっています。(左・写真)分からないことを尋ねると館長の薮内竜太さん(正幸さんの息子さん)が、ていねいにいろいろ教えてくれます。

館内外の細かな観察をしてみよう

 それから、来館者のノートを見てください。ふつうの美術館では、子どもがノートにアニメっぽい絵を描いて残しますが、ここのノートには薮内さんもどきの丁寧な動物画がたくさん描かれています。やはり、薮内さんのファンは、それなりの人たちなんですね。館外は爽やかな空気が流れる森林浴には絶好の場所、近くにはサントリー白州ディステラリーもあります。いわば、都会を離れて、豊かな時間を過ごすのには最適な場所です。ぜひ、訪ねてみてください。

薮内正幸美術館ホームページhttp://yabuuchi-art.main.jp/
【アクセス】国道20号線。
水曜日休業 電話 0551-35-0088



(2011年6月号ニュース・新聞本文一部閲覧) 追加分



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